アーモンドアイが日本レコードでジャパンCを完勝(第38回ジャパンC)

 11月25日、東京競馬場で行われた第38回ジャパンC(GⅠ)は、当協会会員、(有)シルクレーシングのアーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎、C.ルメール騎手)が2番手から堂々と抜け出しました。芝2,400mの勝ちタイム2分20秒6は日本レコード。通算成績は7戦6勝、シンザン記念、桜花賞、オークス、秋華賞に続き重賞5連勝になります。
 なお、2着にも当協会会員、石川達絵氏のキセキが入りました。
一線級の4歳以上牡馬を歯牙にもかけず、3歳牝馬のアーモンドアイが楽勝
一線級の4歳以上牡馬を歯牙にもかけず、3歳牝馬のアーモンドアイが楽勝
〈優勝馬プロフィール〉
アーモンドアイ(牝3歳)
馬 主:(有)シルクレーシング
調教師:国枝栄(美浦)
騎 手:C.ルメール
生産者:ノーザンファーム(安平町)
父・ロードカナロア 母・フサイチパンドラ
JRA成績:7戦6勝
JRA獲得賞金:7億2,022万3,000円

〈レーストピックス〉
・アーモンドアイは秋華賞に続くJRAGⅠ勝利で、本年4勝目(通算4勝目)。JRAGⅠレース年間4勝はグレード制を導入した1984年以降で8頭目、牝馬では2頭目。ちなみに、年間5勝を挙げた唯一の馬は2000年テイエムオペラオー、4勝は1984年シンボリルドルフ、1994年ナリタブライアン、2006年ディープインパクト、2011年オルフェーヴル、2012年ジェンティルドンナ、2017年キタサンブラック。
・(有)シルクレーシングは秋華賞(アーモンドアイ)に続くJRAGⅠ勝利で本年4勝目、通算7勝目(シルク、有限会社シルク名義を含む)。ジャパンCは初勝利。JRA重賞は秋華賞(アーモンドアイ)に続く勝利で本年12勝目。
・国枝栄調教師は秋華賞(アーモンドアイ)に続くJRAGⅠ勝利で本年4勝目、通算15勝目。ジャパンCは初勝利。JRA重賞は秋華賞(アーモンドアイ)に続く勝利で本年7勝目。
・C.ルメール騎手はJBCスプリント(グレイスフルリープ)に続くJRAGⅠ勝利で本年8勝目、通算22勝目。なお、JRAGI年間8勝は自身の持つ記録を更新。ジャパンCは2009年(ウオッカ)以来の勝利で、通算2勝目。JRA重賞はJBCスプリント(グレイスフルリープ)に続く勝利で、本年20勝目。
・ノーザンファームはエリザベス女王杯(リスグラシュー)、マイルチャンピオンシップ(ステルヴィオ)に続く3週連続のJRAGⅠ勝利で本年12勝目、通算124勝目。なお、JRAGⅠ年間12勝は同牧場が持つ年間記録を更新。ジャパンCは2017年(シュヴァルグラン)に続く勝利で、通算10勝目。JRA重賞は前日の京都2歳S(クラージュゲリエ)に続く勝利で、本年45勝目。
・ロードカナロア産駒は前週のマイルチャンピオンシップ(ステルヴィオ)に続くJRAGⅠ勝利で、本年5勝目、通算5勝目。ジャパンCは現3歳世代が初年度産駒で初挑戦初勝利。JRA重賞はマイルチャンピオンシップ(ステルヴィオ)に続く勝利で本年10勝目。
・牝馬三冠馬によるジャパンC制覇は2012年(ジェンティルドンナ)以来6年ぶり、史上2頭目の快挙。なお、これまで牝馬三冠を達成した5頭とも、三冠達成後初戦は同年の古馬混合GⅠに出走しているが、勝利したのは2頭のみ(1986年メジロラモーヌ・有馬記念9着、2003年スティルインラブ・エリザベス女王杯2着、2010年アパパネ・エリザベス女王杯3着、2012年ジェンティルドンナ・ジャパンC1着、2018年アーモンドアイ・ジャパンC1着)。
・アーモンドアイは桜花賞・オークス・秋華賞・ジャパンCとGⅠレースを4連勝したが、JRAGⅠを4連戦して4連勝を飾ったのはアーモンドアイが史上初めて。
・ジャパンCの勝利により、アーモンドアイの年間獲得賞金は7億1,242万3,000円となったが、これは2012年ジェンティルドンナ(当該年度7戦6勝)の6億8,173万8,000円を上回り、3歳牝馬での年間獲得賞金第1位。
・勝ちタイム2分20秒6は、アルカセット(2005年ジャパンC)が記録した2分22秒1を1秒5上回り、芝2,400mの日本レコードを更新。
・アーモンドアイのジャパンCでの単勝支持率53.4%は、2000年テイエムオペラオーの50.5%を超え、2006年ディープインパクトの61.2%に次ぐ第2位。
・馬連①-⑧590円、馬単①-⑧700円、3連複①-⑧-⑪960円、3連単①-⑧-⑪2,690円はジャパンCの式別最低払戻金額を更新。複勝①110円、ワイド①-⑧230円は、ジャパンCの払戻金式別最低タイ記録。