GⅠ馬7頭が出走した天皇賞(秋)は、日本ダービー馬レイデオロが完勝(第158回天皇賞)

 10月28日、東京競馬場で行われた第158回天皇賞(秋)(GⅠ)は、当協会会員、(有)キャロットファームのレイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎、C.ルメール騎手)が6番手から鮮やかに差し切りました。良馬場の勝ちタイムは1分56秒8。通算成績は11戦7勝(うち海外1戦0勝)、JRA重賞は2016年ホープフルS、2017年日本ダービー、神戸新聞杯、2018年オールカマーに続き、5回目の勝利になります。
日本ダービーに続き2つ目のビッグタイトルを獲得したレイデオロ
日本ダービーに続き2つ目のビッグタイトルを獲得したレイデオロ
〈優勝馬プロフィール〉
レイデオロ(牡4歳)
馬 主:(有)キャロットファーム
調教師:藤沢和雄(美浦)
騎 手:C.ルメール
生産者:ノーザンファーム(安平町)
父・キングカメハメハ 母・ラドラーダ
JRA成績:10戦7勝
JRA獲得賞金:7億3,559万円

〈レーストピックス〉
・レイデオロは2017年日本ダービー以来のJRAGⅠ勝利で、通算2勝目。JRA重賞はオールカマーに続き、本年2勝目(通算5勝目)。
・(有)キャロットファームは2017年日本ダービー(レイデオロ)以来のJRAGⅠ勝利で、通算18勝目。天皇賞(秋)は初勝利。JRA重賞はオールカマー(レイデオロ)に続く勝利で、本年4勝目。
・藤沢和雄調教師は2017年日本ダービー(レイデオロ)以来のJRAGⅠ勝利で、通算27勝目。天皇賞(秋)は2014年(スピルバーグ)以来4年ぶりの勝利で、通算6勝目。なお、天皇賞(秋)6勝は、尾形藤吉元調教師(7勝)に次ぐ史上2位、現役では単独トップの記録。JRA重賞は前日のアルテミスS(シェーングランツ)に続く勝利で、本年7勝目。
・C.ルメール騎手は秋華賞(アーモンドアイ)、菊花賞(フィエールマン)に続く3週連続のJRAGⅠ勝利で、本年6勝目、通算20勝目。なお、3週連続JRAGⅠ勝利は自身2度目、史上3例目。過去の2例は2001年O.ペリエ騎手(マイルCS・ゼンノエルシド→ジャパンC・ジャングルポケット→阪神JF・タムロチェリー)と2017年C.ルメール騎手(ヴィクトリアマイル・アドマイヤリード→オークス・ソウルスターリング→日本ダービー・レイデオロ)。JRAGⅠレース年間6勝は、グレード制を導入した1984年以降最多タイ。これまでJRAGⅠ年間6勝をあげた騎手は2005、2006年武豊騎手、2007年安藤勝己元騎手、2011年池添謙一騎手、2012年岩田康誠騎手、2017年M.デムーロ騎手。
・C.ルメール騎手は天皇賞(秋)初制覇。JRA重賞は先週の菊花賞(フィエールマン)に続く勝利で、本年18勝目。
・ノーザンファームは秋華賞(アーモンドアイ)、菊花賞(フィエールマン)に続く3週連続のJRAGⅠ勝利で、本年9勝目、通算121勝目。天皇賞(秋)は2015年(ラブリーデイ)以来3年ぶりの勝利で、通算5勝目。JRA重賞は菊花賞(フィエールマン)に続く勝利で、本年38勝目。
・キングカメハメハ産駒は宝塚記念(ミッキーロケット)に続くJRAGⅠ勝利で、本年2勝目、通算22勝目。天皇賞(秋)は2015年(ラブリーデイ)以来3年ぶりの勝利で、通算2勝目。JRA重賞は東京ハイジャンプ(サーストンコラルド)に続く勝利で、本年9勝目。
・本レースには2017年三冠レース優勝馬(皐月賞馬アルアイン・4着、日本ダービー馬レイデオロ・1着、菊花賞馬キセキ・3着)が出走した。グレード制を導入した1984年以降、同一年の三冠レース優勝馬3頭が、その後同じレースに出走するのは初めてのこと。
・勝ちタイム1分56秒8は2011年(トーセンジョーダン)の1分56秒1に次ぐ、天皇賞(秋)史上2番目に速いタイム。
・1着レイデオロ、2着サングレーザー、3着キセキはすべて4歳馬。天皇賞(秋)で4歳馬が1~3着を独占したのは、距離が2000mになった1984年以降では3度目のこと。過去の2例は1984年1着ミスターシービー・2着テュデナムキング・3着ロンググレイス、1989年1着スーパークリーク・2着オグリキャップ・3着メジロアルダン。