接戦を制した3歳馬ブラストワンピース。3度目の挑戦でGⅠ初制覇(第63回有馬記念)

 12月23日、中山競馬場で行われた第63回有馬記念(GⅠ)は、当協会会員、(有)シルクレーシングのブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎、池添謙一騎手)が7番手から差し切りました。稍重の勝ちタイムは2分32秒2。通算成績は7戦5勝、毎日杯、新潟記念に続き重賞3勝目、GⅠは初制覇になります。
 なお、2着にも当協会会員、(有)キャロットファームのレイデオロが入りました。
レイデオロの追撃をクビ差退けたブラストワンピース。池添謙一騎手は有馬記念4勝目
レイデオロの追撃をクビ差退けたブラストワンピース。池添謙一騎手は有馬記念4勝目
〈優勝馬プロフィール〉
ブラストワンピース(牡3歳)
馬 主:(有)シルクレーシング
調教師:大竹正博(美浦)
騎 手:池添謙一
生産者:ノーザンファーム(安平町)
父・ハービンジャー 母・ツルマルワンピース
JRA成績:7戦5勝
JRA獲得賞金:4億3,850万8,000円

〈レーストピックス〉
・ブラストワンピースは3回目の挑戦(日本ダービー5着、菊花賞4着)で、JRAGⅠ初勝利。
・(有)シルクレーシングはジャパンC(アーモンドアイ)に続くJRAGⅠ勝利で本年5勝目、通算8勝目(シルク、有限会社シルク名義を含む)。有馬記念は1997年(シルクジャスティス)以来の勝利で、通算2勝目。JRA重賞はジャパンC(アーモンドアイ)に続く勝利で本年13勝目。
・大竹正博調教師はJRAGⅠ初制覇。JRA重賞は新潟記念(ブラストワンピース)に続く勝利で本年4勝目。
・池添謙一騎手は2017年桜花賞(レーヌミノル)以来のJRAGⅠ勝利で、通算24勝目。有馬記念は2013年(オルフェーヴル)以来の勝利で、通算4勝目。有馬記念4勝は単独最多勝(2位は岡部幸雄元騎手、田原成貴元騎手、O.ペリエ騎手、武豊騎手の3勝)。JRA重賞は新潟記念(ブラストワンピース)に続く勝利で、本年5勝目。
・ノーザンファームは阪神JF(ダノンファンタジー)、朝日杯FS(アドマイヤマーズ)に続く3週連続のJRAGⅠ勝利で本年15勝目、通算127勝目。なお、JRAGⅠ年間15勝は同牧場が持つ年間記録を更新中(これまでの記録は2017年の11勝)。有馬記念は2016年(サトノダイヤモンド)以来の勝利で、通算4勝目。JRA重賞は阪神JF(ダノンファンタジー)、朝日杯FS(アドマイヤマーズ)に続く3週連続の勝利で、本年48勝目。
・ハービンジャー産駒は2017年マイルチャンピオンシップ(ペルシアンナイト)以来のJRAGⅠ勝利で、通算4勝目。有馬記念は初勝利。JRA重賞は東京スポーツ杯2歳S(ニシノデイジー)に続く勝利で、本年10勝目。
・2018年3歳馬によるJRA“古馬混合GⅠ”制覇は、ステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ)、アーモンドアイ(ジャパンC)、ルヴァンスレーヴ(チャンピオンズC)に続きブラストワンピースが4勝目だが、これは1984年のグレード制導入後最多勝(2位は1997、1998、2001、2002年の3勝)。
・有馬記念でGⅠ初制覇を達成した馬は、1984年のグレード制導入以降、ブラストワンピースが7頭目(1988年オグリキャップ、1991年ダイユウサク、1997年シルクジャスティス、2005年ハーツクライ、2007年マツリダゴッホ、2015年ゴールドアクター)だが、3歳で制した馬はオグリキャップ、シルクジャスティス、ブラストワンピースの3頭。
・池添謙一騎手は今回の勝利で宝塚記念3勝、有馬記念4勝となり“ドリームレース”7勝目。これは武豊騎手(宝塚記念4勝、有馬記念3勝)に並ぶ最多勝利タイ記録。