“二冠牝馬”のライバル登場。順風満帆のカンタービレが挑戦権獲得(第36回ローズS)

 9月16日、阪神競馬場で行われた第36回ローズS(GⅡ)は、当協会会員、石川達絵氏のカンタービレ(牝3歳、栗東・中竹和也厩舎、C.ルメール騎手)が2番手から危なげなく抜け出しました。良馬場の勝ちタイムは1分45秒7。通算成績は6戦3勝、JRA重賞はフラワーCに続き本年2勝目(通算2勝目)になります。
4コーナーで先頭に立ち、後続を寄せ付けなかったカンタービレ
4コーナーで先頭に立ち、後続を寄せ付けなかったカンタービレ
〈優勝馬プロフィール〉
カンタービレ(牝3歳)
馬 主:石川達絵氏
調教師:中竹和也(栗東)
騎 手:C.ルメール
生産者:三嶋牧場(浦河町)
父・ディープインパクト 母・シャンロッサ
JRA成績:6戦3勝
JRA獲得賞金:9,836万1,000円

〈レーストピックス〉
・石川達絵氏はフラワーC(カンタービレ)に続くJRA重賞勝利で、本年2勝目。ローズSは初勝利。
・中竹和也調教師は小倉サマージャンプ(ヨカグラ)に続くJRA重賞勝利で、本年4勝目。ローズSは初勝利。
・C.ルメール騎手は紫苑S(ノームコア)、京成杯オータムH(ミッキーグローリー)に続くJRA重賞勝利で、本年11勝目。ローズSの勝利で騎乗機会重賞3連勝となり、これは2017年のオークス(ソウルスターリング)、日本ダービー(レイデオロ)、目黒記念(フェイムゲーム)以来2度目のこと。ローズSは2015年(タッチングスピーチ)以来2回目の勝利。
・ディープインパクト産駒は京成杯オータムH(ミッキーグローリー)に続くJRA重賞勝利で、本年20勝目。ローズSは2012年(ジェンティルドンナ)、2013年(デニムアンドルビー)、2015年(タッチングスピーチ)、2016年(シンハライト)に続き5回目の勝利。
・ディープインパクト産駒がJRA重賞で1~3着を独占したのは、2018年関屋記念(1着プリモシーン、2着ワントゥワン、3着エイシンティンクル)に続き16回目。
・ディープインパクト産駒は今回10頭出走していたが、ディープインパクト産駒のJRA重賞最多出走タイ記録になる(2015年毎日王冠以来2回目)。なお、JRA重賞での同一種牡馬最多出走は2004年秋華賞でサンデーサイレンス産駒が記録した11頭。
・過去のローズS優勝馬では1998年ファレノプシス、2002年ファインモーション、2005年エアメサイア、2007年ダイワスカーレット、2012年ジェンティルドンナが秋華賞を制覇している。
・今回、桜花賞・オークス1~3着馬の出走がなかったが、このようなケースは珍しく、1993年以来、25年ぶり2回目のこと。ちなみに1993年は、ローズS3着のホクトベガが3歳限定のエリザベス女王杯を制している。