春を待たずに素質開花。札幌2歳王者はニシノデイジー(第53回札幌2歳S)

 9月1日、札幌競馬場で行われた第53回札幌2歳S(GⅢ)は、当協会会員、西山茂行氏のニシノデイジー(牡2歳、美浦・高木登厩舎、勝浦正樹騎手)が10番手から差し切りました。良馬場の勝ちタイムは1分50秒1。通算成績は3戦2勝、JRA重賞は初勝利です。
10番手から徐々に差を詰め、ナイママとの激しい競り合いを制したニシノデイジー
10番手から徐々に差を詰め、ナイママとの激しい競り合いを制したニシノデイジー
〈優勝馬プロフィール〉
ニシノデイジー(牡2歳)
馬 主:西山茂行氏
調教師:高木登(美浦)
騎 手:勝浦正樹
生産者:谷川牧場(浦河町)
父・ハービンジャー 母・ニシノヒナギク
JRA成績:3戦2勝
JRA獲得賞金:3,929万円

〈レーストピックス〉
・西山茂行氏は函館スプリントS(セイウンコウセイ)に続くJRA重賞勝利で、本年2勝目。札幌2歳Sは初勝利。ちなみに西山茂行氏の父、西山正行氏は1991年にニシノフラワー(ニシノデイジーの曾祖母)で札幌3歳S(現札幌2歳S)を制している。
・高木登調教師は2016年チャンピオンズC(サウンドトゥルー)以来のJRA重賞勝利。札幌2歳Sは初勝利。
・勝浦正樹騎手は2017年マーチS(インカンテーション)以来のJRA重賞勝利。札幌2歳Sは初勝利。
・ハービンジャー産駒はクイーンS(ディアドラ)に続くJRA重賞勝利で、本年5勝目。札幌2歳Sは初勝利。
・芝1800mとなった1997年以降、函館競馬場デビュー馬による札幌2歳S優勝は、2015年(アドマイヤエイカン)以来3年ぶり8頭目。ちなみに他の競馬場デビューの優勝馬は、札幌6頭、新潟2頭、阪神2頭、東京1頭、地方3頭。
・クラシック戦線で活躍した札幌2歳S優勝馬は、2000年ジャングルポケット(皐月賞3着、日本ダービー1着)、2001年ヤマノブリザード(朝日杯FS2着)、2002年サクラプレジデント(朝日杯FS2着、皐月賞2着)、2004年ストーミーカフェ(朝日杯FS2着)、2008年ロジユニヴァース(日本ダービー1着)、2012年コディーノ(朝日杯FS2着、皐月賞3着)、2013年レッドリヴェール(阪神JF1着、桜花賞2着)などがいる(札幌2歳Sが芝1800mとなった1997年以降)。