先行策から堂々と抜け出し、アーモンドアイが二冠達成(第79回オークス)

 5月20日、東京競馬場で行われた第79回オークス(GⅠ)は、当協会会員、有限会社シルクレーシングのアーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎、C.ルメール騎手)が6番手から差し切り、桜花賞に続き牝馬クラシック二冠を達成しました。勝ちタイムは2分23秒8。通算成績は5戦4勝、重賞3連勝になります。
後方待機策の桜花賞から一変、先行して直線半ばで先頭を奪ったアーモンドアイ
後方待機策の桜花賞から一変、先行して直線半ばで先頭を奪ったアーモンドアイ
〈優勝馬プロフィール〉
アーモンドアイ(牝3歳)
馬 主:(有)シルクレーシング
調教師:国枝栄(美浦)
騎 手:C.ルメール
生産者:ノーザンファーム(安平町)
父・ロードカナロア 母・フサイチパンドラ
JRA成績:5戦4勝
JRA獲得賞金:3億1,341万9,000円

〈レーストピックス〉
・アーモンドアイは桜花賞に続くJRAGⅠ2勝目。桜花賞、オークスの二冠馬は2012年ジェンティルドンナ以来6年ぶり14頭目になる。アーモンドアイはシンザン記念、桜花賞に続くJRA重賞3勝目。
・アーモンドアイは通算成績5戦4勝。4戦目でオークスを制した2006年カワカミプリンセスに次ぎ、2番目に出走回数が少ない(ほかに12頭)。
・アーモンドアイの勝ちタイム2分23秒8は、2012年ジェンティルドンナが記録したレースレコードに次ぐ2番目に速いタイム。
・有限会社シルクレーシングは桜花賞(アーモンドアイ)に続くJRAGⅠ勝利で本年2勝目、通算5勝目(シルク、有限会社シルク名義を含む)。オークスは2000年(シルクプリマドンナ)以来18年ぶりの勝利で、通算2勝目。JRA重賞は桜花賞(アーモンドアイ)に続く勝利で本年7勝目。
・国枝栄調教師は桜花賞(アーモンドアイ)に続くJRAGⅠ勝利で本年2勝目、通算13勝目。オークスは2010年(アパパネ)以来8年ぶりの勝利で、通算2勝目。JRA重賞は桜花賞(アーモンドアイ)に続く勝利で本年4勝目。
・国枝栄調教師は2010年にもアパパネで桜花賞、オークスの二冠を制している。“春の牝馬二冠馬”を複数頭管理した調教師は、松田博資元調教師(1993年ベガ、2009年ブエナビスタ)以来2人目のこと。
・C.ルメール騎手は桜花賞(アーモンドアイ)に続くJRAGⅠ勝利で本年2勝目、通算16勝目。オークスは2017年(ソウルスターリング)に続く勝利で、通算2勝目。JRA重賞は京王杯スプリングC(ムーンクエイク)に続く2週連続の勝利で本年6勝目。
・C.ルメール騎手はオークス当日が39歳の誕生日。誕生日当日にJRAGⅠを優勝した騎手は、C.ルメール騎手がグレード制導入後初めてとなる。
・ノーザンファームは天皇賞(春)(レインボーライン)に続くJRAGⅠ勝利で本年4勝目、通算116勝目。オークスは2016年(シンハライト)以来2年ぶりの勝利で通算8勝目。JRA重賞は京王杯スプリングC(ムーンクエイク)に続く2週連続の勝利で本年19勝目。
・ロードカナロア産駒は桜花賞(アーモンドアイ)に続くJRAGⅠ勝利で通算2勝目。オークスは現3歳世代が初年度産駒で初挑戦初勝利。JRA重賞は桜花賞(アーモンドアイ)に続く勝利で本年4勝目。
・アーモンドアイの母フサイチパンドラは2006年にエリザベス女王杯を優勝しているが、オークスは2着だった。オークスで母馬の雪辱を果たした馬はアーモンドアイが7頭目。1980年ケイキロク(母ケイスパーコ・1973年22着)、1981年テンモン(母レデースポート・1973年3着)、1983年ダイナカール(母シヤダイフエザー・1976年20着)、1986年メジロラモーヌ(母メジロヒリユウ・1975年16着)、2004年ダイワエルシエーロ(母ロンドンブリッジ・1998年10着)、2008年トールポピー(母アドマイヤサンデー・1998年11着)。
・払戻金の枠連①-⑦260円、ワイド②-⑬160円、3連複①-②-⑬750円は、オークスの式別最低払戻金額。